Hyper-Vの.vhdファイルからAzure仮想マシンのイメージを作成する(ポータルのGUIで)
たぶんもうちょっと前からあった機能だとは思いますが、ポータルのGUIから仮想マシンのイメージが作れたので記録しておきます。
「日本語版DVDからインストールしたWindows Server 2016が欲しい」というリクエストがあったのでやってみたらできました。
ここで紹介する手順は、いわゆる「仮想マシンのひな形」としての「イメージ」を作る手順なので、仮想マシンをそのままコピーする手順ではありません。そちらのケースは、今のところ.vhd経由だとGUIでは完結しないので、どうしてもと言うことであればAzure Site Recoveryをつかうとか別のアプローチになると思います。
Hyper-V 仮想マシン側の準備
基本的には公式ドキュメントにあるとおりに準備を進めて、Azure用の.vhdファイルを作ります。
Hyper-V仮想マシンが第2世代の場合はこのあたりで第1世代に変換しておくのが良いと思います。
.vhdxから.vhdへの変換や固定サイズ化などは、Hyper-VマネージャのGUIでもできます。
ちなみに、一部の仮想マシンシリーズではNested Virtualizationをサポートしているので、Azure仮想マシン上でHyper-Vを立ち上げてこのあたりの作業を進められるようになりました。Dv3やEv3シリーズあたりがそれです。
Azure Storageへのアップロードには、Azure Storage Explorerも使えます。「ページBLOB」としてアップロードしましょう。
「イメージ」の作成
アップロードが終わったらイメージの作成です。「イメージ」ブレードを開きます。
「追加」をクリックします。
名前などを適宜付けていきます。「ストレージBLOB」で、アップロードした.vhdを指定します。
「作成」を押してしばらくすると、仮想マシンのイメージが出来上がります。
仮想マシンの作成
「イメージ」ブレードからイメージを開いて「VMの作成」をクリックします。
あとはいつも通りに仮想マシンを作るだけです。
ここまで。
気付かないうちにポータルもどんどん便利になりますね。