Azureの東日本から近い海外リージョンは?
今だと香港より韓国Regionのほうが近いんかな
— こすもす.えび (@kosmosebi) 2017年4月22日
「Azureの日本リージョンに何かあったときに東アジアに逃がす」という話の流れから、「香港より韓国の方が近いのでは?」という指摘を見かけたので実測してみました。
各リージョンにCentOSのVMを立てて、東日本のVMからnpingを100回ずつ飛ばしました。
sudo nping --tcp -c 100 -p 22 (宛先IPアドレス)
▼結果
東日本(japaneast) Max rtt: 9.026ms | Min rtt: 0.629ms | Avg rtt: 1.179ms 西日本(japanwest) Max rtt: 15.846ms | Min rtt: 8.869ms | Avg rtt: 9.298ms 東アジア(eastasia) Max rtt: 55.422ms | Min rtt: 51.305ms | Avg rtt: 51.707ms 韓国中部(koreacentral) Max rtt: 36.775ms | Min rtt: 34.438ms | Avg rtt: 34.722ms 韓国南部(koreasouth) Max rtt: 44.547ms | Min rtt: 40.182ms | Avg rtt: 40.558ms
ということで、今のところ韓国中部(koreacentral)が近いようです。
(追記)
VM消す前に /proc/cpuinfo を見てみたら、韓国リージョンの方がCPUがちょっと新しくて早いようです。やっぱり新しいDCいいですね。
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2673 v3 @ 2.40GHz
東日本、西日本、東アジアはこんな感じ。
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2660 0 @ 2.20GHz
SQL Database のアップデート
Announcing Azure SQL Database Premium RS, 4TB storage options, and enhanced portal experience | Blog | Microsoft Azure azure.microsoft.com
こちらも少し古くなってしまいましたが、SQL Databaseについて2件。
いずれもパブリックプレビューです。
1つめは価格階層の新設。
「Premium RS」が設けられたようで、Premiumから性能は変えずに信頼性を落として(冗長度を下げて)安くしたということのようです。
ストレージの最大容量も500GBまで、となっていますね。
障害発生時には最大5分間分巻き戻る可能性があるということなので、テスト用や検証環境用にちょうど良さそうですね。
本番用でも、アクティブgeoレプリケーションを設定しておけば使えるような気はします。
2つめは、P11とP15でストレージの4TBオプションが追加されました。
追加費用無しで拡張できます。
おそらくプレビューゆえのようですが、現時点では次のような制約があります。
- いったん4TBに設定するとダウングレードできない
- 容量縮小できない
- アクティブgeoレプリケーションもP11かP15が必要
- Elastic Poolに追加できない
これに合わせてだと思いますが、ポータル上からスケール操作をする際のUIも変わりました。 価格階層(StandardとかPremiumとか)をタブで選んで、DTUとストレージサイズをスライダーで指定する形になっています。
Azure CLI 2.0 がリリースされていました
だいぶ出遅れましたが、Azure CLI 2.0 がリリースされていました。
Pythonベースになって取り回しも良くなりましたね。
–wait, –no-wait オプションが実用的で嬉しいところです。
Managed Disks の対応なんかは2.0のみになるようです。
Azure Command Line 2.0 now generally available | Blog | Microsoft Azure
インストールの手順はこちら。手軽なのはDockerですかね。
実用的な使いこなしはこちらがおすすめ。 ホスト側のファイルシステムに認証トークンを保管しているあたりがハイライトでしょうか。
仮想マシンのAv2シリーズが利用可能に
仮想マシンのAv2シリーズが利用可能になっていたようです。
▼New generation of A-series instances for Azure Virtual Machines https://azure.microsoft.com/en-us/updates/new-generation-of-a-series-instances-for-azure-virtual-machines/
メモリの量が1コアあたり2GBもしくは8GB、テンポラリディスクはSSDが付く用です。 ランダムのIOPSが既存のAシリーズより2倍~10倍高速とありますが、DSシリーズのようなキャッシュ機構の改善でしょうか。
一部リージョンからの提供のようで、いま手元のサブスクリプションで確認できるのは以下4箇所でした。
- Central US
- East US 2
- North Europe
- West Central US
気になるのでWindows仮想マシンで軽くベンチマークを取ってみたのですが、確かにランダムI/OはCドライブもDドライブも向上してますね。
A2v1 / Cドライブ
A2v2 / Cドライブ
A2v1 / Dドライブ
A2v2 / Dドライブ
App Service 向けに、URL単位での認証機能がプレビュー
App Service 向けに、URL単位での認証機能がプレビューで提供され始めました。
▼URL Authorization Rules in App Service
https://azure.microsoft.com/en-us/updates/url-authorization-rules-in-app-service/
Web Apps の認証機能を設定した上で、authorization.json か authorization.yaml に認証ルールを記述しておくことで、たとえば特定ディレクトリだけ認証をかけたい、といったこともアプリ側の修正無しで実現できます。 web.config も書き換えずにすむので楽ですね。
詳しいやり方はこちら。 /admin に対して、未認証の場合はログインページにリダイレクトする、というルールをjsonに書いてドキュメントルートに置くだけ。
Azure仮想マシンのシングルインスタンスSLAが提供開始
ついに、シングル構成の仮想マシンでもSLAが提供されるようになりましたね。 アタッチされているディスクが全てPremium Storageであることが条件です。可用性セットの内外は問わず。
複数インスタンスのSLAは99.95%(約22分)、シングル構成だと99.9%(約45分)ということで、やはり少し落ちますがありがたいですね。
▼SLA for Virtual Machines
https://azure.microsoft.com/en-us/support/legal/sla/virtual-machines/v1_3/
アナウンスはこちら。HANAとかHUBと混ざってますが。
HANAの方は、新たに最大4TBメモリのインスタンスが登場したとのこと。 HUBの方は、HUB用のイメージがあらかじめ用意されたということですね。
AzureAD Domain Services がGA
AzureAD Domain Services がようやくGAしましたね。
▼#AzureAD Domain Services is now GA! Lift and shift to the cloud just got WAY easier! – Enterprise Mobility and Security Blog blogs.technet.microsoft.com
プレビューから比べて
といったあたりが大きな変更点でしょうか。だいぶ実用的になりましたね。
ただ、残念ながらまだクラシックポータルからの管理になるようです。
GAしたのでSLAも適用(99.9%)、価格は12月からGA料金になるようです。まだリージョンが限定されていて、アジア圏では
- 東南アジア
- 東アジア
- オーストラリア東部
- オーストラリア南東部
ということで、日本はまだでした(残念)。
▼SLA https://azure.microsoft.com/ja-jp/support/legal/sla/active-directory-ds/v1_0/
▼価格 https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/active-directory-ds/