浅草橋青空市場

Microsoft Azure のニュースや情報を中心にあれこれと

Azureの東日本から近い海外リージョンは?

「Azureの日本リージョンに何かあったときに東アジアに逃がす」という話の流れから、「香港より韓国の方が近いのでは?」という指摘を見かけたので実測してみました。

各リージョンにCentOSVMを立てて、東日本のVMからnpingを100回ずつ飛ばしました。

sudo nping --tcp -c 100 -p 22 (宛先IPアドレス)

▼結果

東日本(japaneast)
Max rtt: 9.026ms | Min rtt: 0.629ms | Avg rtt: 1.179ms

西日本(japanwest)
Max rtt: 15.846ms | Min rtt: 8.869ms | Avg rtt: 9.298ms

東アジア(eastasia)
Max rtt: 55.422ms | Min rtt: 51.305ms | Avg rtt: 51.707ms

韓国中部(koreacentral)
Max rtt: 36.775ms | Min rtt: 34.438ms | Avg rtt: 34.722ms

韓国南部(koreasouth)
Max rtt: 44.547ms | Min rtt: 40.182ms | Avg rtt: 40.558ms

ということで、今のところ韓国中部(koreacentral)が近いようです。

(追記)

VM消す前に /proc/cpuinfo を見てみたら、韓国リージョンの方がCPUがちょっと新しくて早いようです。やっぱり新しいDCいいですね。

Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2673 v3 @ 2.40GHz

東日本、西日本、東アジアはこんな感じ。

Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2660 0 @ 2.20GHz

SQL Database のアップデート

Announcing Azure SQL Database Premium RS, 4TB storage options, and enhanced portal experience | Blog | Microsoft Azure azure.microsoft.com

こちらも少し古くなってしまいましたが、SQL Databaseについて2件。
いずれもパブリックプレビューです。

1つめは価格階層の新設。
「Premium RS」が設けられたようで、Premiumから性能は変えずに信頼性を落として(冗長度を下げて)安くしたということのようです。 ストレージの最大容量も500GBまで、となっていますね。 障害発生時には最大5分間分巻き戻る可能性があるということなので、テスト用や検証環境用にちょうど良さそうですね。 本番用でも、アクティブgeoレプリケーションを設定しておけば使えるような気はします。

2つめは、P11とP15でストレージの4TBオプションが追加されました。
追加費用無しで拡張できます。 おそらくプレビューゆえのようですが、現時点では次のような制約があります。

  • いったん4TBに設定するとダウングレードできない
  • 容量縮小できない
  • アクティブgeoレプリケーションもP11かP15が必要
  • Elastic Poolに追加できない

これに合わせてだと思いますが、ポータル上からスケール操作をする際のUIも変わりました。 価格階層(StandardとかPremiumとか)をタブで選んで、DTUとストレージサイズをスライダーで指定する形になっています。

Azure CLI 2.0 がリリースされていました

だいぶ出遅れましたが、Azure CLI 2.0 がリリースされていました。
Pythonベースになって取り回しも良くなりましたね。

–wait, –no-wait オプションが実用的で嬉しいところです。
Managed Disks の対応なんかは2.0のみになるようです。

Azure Command Line 2.0 now generally available | Blog | Microsoft Azure

azure.microsoft.com

インストールの手順はこちら。手軽なのはDockerですかね。

docs.microsoft.com

実用的な使いこなしはこちらがおすすめ。 ホスト側のファイルシステムに認証トークンを保管しているあたりがハイライトでしょうか。

Docker for WindowsでインストールレスAzure CLI 2.0環境を作る · re-imagine

仮想マシンのAv2シリーズが利用可能に

仮想マシンのAv2シリーズが利用可能になっていたようです。

▼New generation of A-series instances for Azure Virtual Machines https://azure.microsoft.com/en-us/updates/new-generation-of-a-series-instances-for-azure-virtual-machines/

メモリの量が1コアあたり2GBもしくは8GB、テンポラリディスクはSSDが付く用です。 ランダムのIOPSが既存のAシリーズより2倍~10倍高速とありますが、DSシリーズのようなキャッシュ機構の改善でしょうか。

一部リージョンからの提供のようで、いま手元のサブスクリプションで確認できるのは以下4箇所でした。

  • Central US
  • East US 2
  • North Europe
  • West Central US

気になるのでWindows仮想マシンで軽くベンチマークを取ってみたのですが、確かにランダムI/OはCドライブもDドライブも向上してますね。

A2v1 / Cドライブ

f:id:yhara90:20161122185015p:plain

A2v2 / Cドライブ

f:id:yhara90:20161122185023p:plain

A2v1 / Dドライブ

f:id:yhara90:20161122185019p:plain

A2v2 / Dドライブ

f:id:yhara90:20161122185026p:plain

App Service 向けに、URL単位での認証機能がプレビュー

App Service 向けに、URL単位での認証機能がプレビューで提供され始めました。

▼URL Authorization Rules in App Service

https://azure.microsoft.com/en-us/updates/url-authorization-rules-in-app-service/

Web Apps の認証機能を設定した上で、authorization.json か authorization.yaml に認証ルールを記述しておくことで、たとえば特定ディレクトリだけ認証をかけたい、といったこともアプリ側の修正無しで実現できます。 web.config も書き換えずにすむので楽ですね。

詳しいやり方はこちら。 /admin に対して、未認証の場合はログインページにリダイレクトする、というルールをjsonに書いてドキュメントルートに置くだけ。

blogs.msdn.microsoft.com

Azure仮想マシンのシングルインスタンスSLAが提供開始

ついに、シングル構成の仮想マシンでもSLAが提供されるようになりましたね。 アタッチされているディスクが全てPremium Storageであることが条件です。可用性セットの内外は問わず。

複数インスタンスSLAは99.95%(約22分)、シングル構成だと99.9%(約45分)ということで、やはり少し落ちますがありがたいですね。

SLA for Virtual Machines

https://azure.microsoft.com/en-us/support/legal/sla/virtual-machines/v1_3/

アナウンスはこちら。HANAとかHUBと混ざってますが。

azure.microsoft.com

HANAの方は、新たに最大4TBメモリのインスタンスが登場したとのこと。 HUBの方は、HUB用のイメージがあらかじめ用意されたということですね。

AzureAD Domain Services がGA

AzureAD Domain Services がようやくGAしましたね。

▼#AzureAD Domain Services is now GA! Lift and shift to the cloud just got WAY easier! – Enterprise Mobility and Security Blog blogs.technet.microsoft.com

プレビューから比べて

  • カスタムOUをサポート
  • ドメイン用のDNSをマネージドで提供
  • Domain join for Linux

といったあたりが大きな変更点でしょうか。だいぶ実用的になりましたね。

ただ、残念ながらまだクラシックポータルからの管理になるようです。

GAしたのでSLAも適用(99.9%)、価格は12月からGA料金になるようです。まだリージョンが限定されていて、アジア圏では

  • 東南アジア
  • 東アジア
  • オーストラリア東部
  • オーストラリア南東部

ということで、日本はまだでした(残念)。

SLA https://azure.microsoft.com/ja-jp/support/legal/sla/active-directory-ds/v1_0/

▼価格 https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/active-directory-ds/

▼リージョン https://azure.microsoft.com/ja-jp/regions/services/