GSシリーズのAzure仮想マシンとPremium Storage
ちょっと前ですが、GSシリーズ仮想マシンのGAが発表されていましたね。
General availability: G-Series and GS-Series virtual machines in multiple new regions
DSシリーズと同じノリで、Premium Storage が接続できるGシリーズ仮想マシンということになります。ということで、DSシリーズとGSシリーズのスペックを簡単に比較してみました。
(参考)
GSシリーズについてはあまりはっきりした資料が見つからないのですが、DSシリーズと比べて同じ数のデータディスクを接続したときのIOPS上限が少し低いようですね。
さて、それではさっそくGSシリーズの仮想マシンを立ち上げてみましょう。ここは思い切って最大サイズのGS5で。
米国西部のWindowsインスタンスで984.3円/時間もしますので急いで記念撮影。NUMA Nodeは2つありました。32コアありますので、クオータがサブスクリプションのデフォルト(20コア)のままになっているとたてられません。サポートに緩和申請を出してください。
ストレージのベンチマークを取りたかったのですが、いつも使っているOracle ORIONは強制終了、iometerはウォームアップがなかなか終わらずで、トラブルシュートの時間ももったいないのでCrystalDiskMarkを使いました。
Dドライブ(リソースディスク)、速いですね。
Premium Storage P30 キャッシュ無しの単発。
Premium Storage P30 キャッシュ無しを2つ。ほぼ素直に倍。
Premium Storage P30 読み取りキャッシュ有効をを2つ。キャッシュの効果がかなり大きいのが分かります。
比較用に、てもとのVAIO Pro 13、PCIe接続のSSD。さすがにランダムアクセスの性能が高いですね。
測定結果から一部のIOPSを抜粋するとこんな感じです。スペック通りP30で5,000IOPS程度が出てますね。ちなみに、キャッシュが効いていると十数万IOPSが出ているような記録になってしまうので割愛。
キャッシュ無し、P30*1本。
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 21.075 MB/s [ 5145.3 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 21.071 MB/s [ 5144.3 IOPS]
キャッシュ無し、P30*2本。
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 42.362 MB/s [ 10342.3 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 41.079 MB/s [ 10029.1 IOPS]
ということで、相変わらずPremium Storageの速さが際立ちます。DS14でも性能不足となった場合の次の手があるというのは安心ですね(まだ日本で使えないのが残念ですが)。