浅草橋青空市場

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Azure File Storage の空き容量を監視する

タイトルに「空き容量」と書きましたが、正確には『使用量」ですね。メトリックが見えているのですぐできると思って調べてみたら意外と見あたらなかったので記録しておきます。先に結論を書いておくと、こんな感じになりそうです。

  1. 共有(Share)単位では出来ない。いま取得出来るメトリックはストレージアカウント単位のみ。
  2. Azure Monitor の Alerts から設定する。
  3. 容量のメトリックがAzure Monitorに送信されるのは1時間に1回。

共有をマウントするOSがある場合はそちらでcronなりタスクスケジューラーなりを回せば済むんでしょうね。

では、設定の手順です。ストレージアカウントと共有は作成済みの前提です。

Azure Monitor にアラートルールを追加する

「Azure Monitor --> Alerts --> New Alert Rule」と進んでアラートルールを追加します。

「+ Select target」から監視対象を追加するのですが、リソースタイプのプルダウンから「Storage Service」を選択すると、ストレージのサービス(blobやtable, file, queue)別に選択できます。

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閾値の定義

続いて「+ Add criteria」から閾値を定義します。「File Capacity」が使用量です。他にも「File Share Count」というメトリックがあって同じストレージアカウント内にある共有数が取れるようなのですが、そこまで取れるならもうひと頑張りして共有単位のメトリックも欲しかったところです。

アラート発生条件の指定

選択すると条件の定義に移ります。一般的には「閾値を超えたら(例:使用量が500GBを超えたらアラート発報)」となるかと思いますので、プルダウンから「Greater than」「Maximum」「500000000000」のように指定します(最後の「500000000000」は単位が「bytes」なので)。

次に評価のタイミングですが、ドキュメントによると「容量メトリックの値は 1 時間ごとに Azure Monitor に送信され」ということなので、Periodに1時間以上(Over the last hour)を指定しましょう。それより短いとこのグラフみたいになるので、アラートが出たり引っ込んだりしてしまいます。

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docs.microsoft.com

ということで、ひととおり設定し終えてこんな感じになりました。

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残りはAzure Monitoのアラート設定なので割愛。アラートに名前を付けたりアクショングループを作ってメールの送信先を設定したりします。

実際のアラートが発生すると、通知方法をメールとした場合はこんな感じのメールが届きます。

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これで無事に空き容量が監視できるようになりました。